2015年05月22日

ユーザーあってのお店

 かなり年配のかたでないと、ご存じないでしょうが、国民的歌手だった三波春夫さんはよく「お客様は神様です」ってことを口にされていました。
 ところが、この当たり前のはずであることが、実はいまや多くのお店やテレビ局で、なおざりになってしまっているような気がしてしょうがない。
 そこが大きくなり過ぎた、日本のコマーシャリズムの弊害なのかも知れない。
 限られたマスコミが広告に関する情報を独占化し、スポンサーあってのテレビ番組とばかり、大きなスポンサーの不祥事はできるかぎりひた隠し。CMはスポンサーのいいなり。
 いつの間にかスポンサーは裸の王様状態になり、マスコミに祭り上げ、天狗になっている。
 マクドナルドが売り上げを落としているのは、チキンナゲットに使っていた中国産の鶏肉に問題がかったから。
 ところが、そのことはなるべくうやむやにして、経営陣がユーザーにまともに謝罪もしないまま、新戦略を打ち出して、新しいバリューセットがどうの、ダイエット向きでどうの宣伝している。
 正直、ユーザーはそんなにバカじゃないと思う。一度裏切られて、そのことと直視しないまま、信連略だのなんのと言われても、話が違うだろ、と思うのは当然だ。

 舐めた話と言えば、各企業が販売していた虫除け商品(「虫コナーズ」とかいう類い)に関してもそうだ。消費者庁から、効果がないと指摘されて、一時期店頭から消えていた虫除け商品がいつもまにか復活し、テレビで、素知らぬ顔で、以前と同様に宣伝されている。
 虫除け商品に関して、販売元は消費者庁から効果がないと指摘されて、大した謝罪すらなく、また知らない顔して、販売している厚顔無恥さ。
 売り上げがあがるはずはないと思うのだけど。
 ユーザー無視というのは、フジテレビを中心に番組も同じで、AKB48の総選挙の中継の高視聴率ほしさに、AKBの渡辺麻友を「戦う!書店ガール」に起用して、視聴率前代未聞のおおこけ。
 本末顛倒も甚だしい。
 ユーザー第一という当然のことを忘れ、こうした企業は向くべき方向を完全に間違えているのだ。
 消費者・視聴者が喜ぶ商品・番組を提供してこそ意味がある。なのに、まず戦略ありき、スポンサーありき、大手芸能事務所ありきの場違いな考え方が、一層その企業をダメにしているということを分かってないようだ。
 おいしいと行列ができるお店も、その評判にあぐらをかいて、味を落とせば、評判も落ち、行列も途絶える。地道にこつこつ評判を積み上げ、いつも努力を怠らないお店が繁盛するという基本を忘れ、表面的なことばかり気にするから、ユーザーはそっぽを向くのだ。
 今までのようにマスコミが情報を独占した時代はもはやすぎ、インターネットに情報があふれる時代になった。もちろん、そのネット情報にも必ずしも信用できるものばかりではないが、うまく取捨選択すれば、マスコミの毒牙にかかるより、よほど賢明なユーザーでいられるということを、多くのネットユーザーは分かって来たと言えるだろう。
 勝手に美談を造り上げる放送局、チャリティといいつつ、平気でスポンサーから多額の宣伝費を受け取り、出演する芸能人に沢山のギャラを払うテレビ局・・・こういう偽善に騙されてはいけない。
posted by ミムさん at 19:19| 岡山 ☁| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする