2012年09月16日

フェンスの向こうのアメリカ

 昨夜NHKで放送していた、吉田茂氏を描いた「負けて勝つ」というドラマを見ていたら、アメリカに無性に腹が立って来た。

 第二次世界大戦で負けたドイツのように、日本も領土支配がソ連、イギリス、フランス、アメリカと分断され、その結果、北海道がソ連の支配になっていたら、日本も資本主義圏と共産圏とに分かれて関門海峡が狭くて広い国境になっていたかも知れない。

 実際そのような案もあったそうだ。しかし、日本に関してはアメリカは自国が一括して当地することを強く主張して、マッカーサー元帥が乗り込んで来た。

 今まで日本の政治に関わって来た多くの政治家たちが戦犯として裁かれ、その権力を失って行った。そして、農地改革の名の下、名主の土地が二束三文の価格で小作人に譲渡される結果になった。

 憲法も大きく改正され、天皇主権の国家から国民主権の国家にと変わることになった。
 手続き的には改正は明治憲法に則って行われているが、多くの学者はこれは改正というより、革命が起きたと理解している。
 そんな混沌とした時代に吉田茂氏は戦後初めての総理大臣になった。多くの者が彼が一番の貧乏くじを引いたと当時は思っていた。

 吉田茂氏の評価は歴史に委ねるとして、彼だけではなく、多くの日本人が、アメリカが天皇の戦争責任を追及することのないように、尽力したのだ。

 今でこそ、正当な弁護活動も許されなかった東京裁判を疑問視する声は大きいが、当時は有無を言わさぬ厳しい裁判だった。

 このドラマ「負けて勝つ」を見ていると、日本は名目は独立国家であっても、当時はアメリカの属国にあったように思える。

 にも、関わらず日本は今までよくアメリカに従って来たものだとつくづく思う。

 私が子どもの頃は「アメリカが咳をすれば日本が風邪を引く」と言われていた。それだけ、政治的にも経済的にもアメリカの日本に対する影響力は強かった。

 今でもそう替わりないだろう。日本は軍隊はなくても日米安保条約でアメリカの軍事力で守られ、核の傘の下にある。

 オスプレイという、構造的に大きな問題のある飛行機もアメリカが飛行機自体に問題があるのではなく、今まで起きた事故はほとんど全て人為的なミスだと言われれば、それに懸念を挟む余地もなく、アメリカの言いなりになってしまう・・・それが日本の政治だ。

 沖縄の米軍基地問題にかなりぎくしゃくしても、結局日本はアメリカの言いなりなんだろうと思う。

 アメリカの兵士が沖縄で少女暴行の事件を起こしても、基地内は治外法権で、日本はアメリカの許可がなければ兵士を強姦罪で裁くことすらできない。

 これは沖縄だけではない。米軍基地のあるところではみな、治外法権で日本であっても日本の力の及ばない、フェンスの向こうのアメリカなのだ。

 


posted by ミムさん at 15:45| 岡山 ☁| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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